DIYで壁や家具を塗り替える際に使用するペンキは、その美しく仕上がった時の達成感が格別です。
しかし、使い切れなかったペンキの処分方法が分からず、放置してしまうこともあるかもしれません。
ペンキは時間が経つと劣化してしまうため、余ったペンキは早めに処分することが大切です。
余ったペンキの量によって処分方法が異なるため、ここではそれぞれの量に応じた具体的な処分方法を説明します。
大量のペンキを処分する方法
大量に余ったペンキは「塗料固化剤」を使って処分します。
この固化剤は、ペンキを固めて燃えるゴミとして廃棄できる便利なアイテムです。
使い方は簡単です。
1.余ったペンキに少しずつ塗料固化剤を加え、しっかりと混ぜる
2.約5分でペンキが液体から固体に変わる
3.固まったペンキを新聞紙で包み、ごみ袋に入れて燃えるゴミとして捨てる
注意点として、塗料固化剤には油性用と水性用があるため、ペンキに適したタイプを選んでください。
また、ニスや油性ペンキの場合は水を加えて固化剤を使用するなど、製品の説明書をよく読んで正しい方法で使いましょう。
少量のペンキの処分方法
少量のペンキを処分する場合は、新聞紙や不要な布に塗りつけてから「燃えるゴミ」として捨てます。
絶対に避けるべきことは、少量だからといって排水口に流すことです。
排水管の中で固まると、詰まりなどのトラブルの原因になります。
さらに、下水道に流れ出ると環境汚染のリスクもありますので、絶対にやめてください。
少量だからといって手間を惜しまず、しっかりと新聞紙などに塗ってから適切に処分しましょう。
固まったペンキの処分方法
固まったペンキの処分方法は自治体によって異なります。
例えば、東京都中央区では缶に固まったペンキも「燃やさないゴミ」としてそのまま処分できますが、愛知県豊田市では缶から取り出して「燃やすゴミ」として捨てます。(缶は金属ゴミとして処分)
一方、東京都江東区ではペンキの回収は行っていません。
固まったペンキの処分方法については、必ずお住まいの自治体に確認してください。
ペンキの使用期限はどれくらい?
ペンキの使用期限は一般的に半年程度とされています。
缶をしっかりと閉めて冷暗所に保管すれば、約6ヶ月は使用可能です。
ただし、保存方法が悪かったり、6ヶ月以上放置するとペンキが固まることがあります。
早めに使い切ることをおすすめします。
ペンキの回収業者に依頼する
ペンキを処分するもう一つの方法として、塗料専門の回収業者や不用品回収業者に依頼することが考えられます。
料金の目安は、一斗缶あたり3,000~4,000円程度です。
業者によっては出張回収を行うところもあれば、持ち込み対応のみのところもあります。
回収業者に依頼する場合、費用がかかるため、購入時に必要な量をよく考えて購入することが大切です。
ペンキを購入する際のポイント
ペンキを無駄なく使うためには、まず「どこにどれくらい塗るのか」を明確にすることが重要です。
また、仕上がりのイメージによっても選ぶペンキが異なるため、その点も考慮しましょう。
どこにどれくらい塗るのか?
ペンキは用途と使用場所に応じて選ぶ必要があります。
購入前に「塗る素材と面積」を確認しましょう。
例えば、プラスチックや金属(亜鉛やトタンなど)はペンキが剥がれやすいので、下塗り剤(シーラーやプライマー)が必要です。
また、塗れる面積はペンキの容器やカタログに記載されています。
一斗缶であれば、おおよそ100㎡が目安です。
仕上がりのイメージ
ペンキの仕上がりは光沢の有無で変わります。
・艶有り
・半艶
・2分艶
・艶消し
光沢があるほど耐久性が高く、艶消しになるほど耐久性が低くなります。
汚れに強くしたい場合は、耐久性の高い艶有りを選ぶと良いでしょう。
水性ペンキと油性ペンキの違い
ペンキには水性と油性があります。
初めてのDIYなら迷うかもしれませんが、以下の特徴を参考にしてください。
水性ペンキ: 水で希釈されているため、独特の臭いがありません。室内の壁や家具に適しています。
油性ペンキ: シンナーなどで希釈されており、耐久性が高いです。屋外や鉄部のサビ対策に向いています。
このように、使用場所や仕上がりの希望に合わせて適切なペンキを選びましょう。
まとめ
今回は「余ったペンキの処分方法」についてご紹介しました。
少量のペンキなら、新聞紙に塗って乾かすことで燃えるゴミとして捨てられます。
ただし、大量に余った場合は、自治体ごとに処分方法が異なるため、必ず確認しましょう。
ペンキの使用期限は一般的に約6ヶ月です。
その期間内に使い切るのが理想的です。
DIYでのペンキ塗りは楽しい作業ですが、終了後の適切な処分も忘れずに行いましょう。
今回の記事が快適な生活を送るお手伝いになれたら幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。